お野菜の声を聞く修行。
- IKU
- Jun 21, 2017
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おはようございます! 地球をはぐくむ活動隊、食いしん坊担当のIkukoです。
先週、先々週と2週間、日本に一時帰国していました。
梅雨だと言うのに、一度も雨が降らず、暑くもなく、寒くもなく、とっても快適に過ごせた2週間でした。
今回の帰国の一番の目的は、「重ね煮を習いに行く事!」でした

丁度1年前に、重ね煮で有名な戸練ミナさんがシドニーにいらして、5日間の重ね煮デモンストレーションをされたのですが、その時に私はアシスタント?としてお手伝いさせて頂きました。

笑顔がかわいい!戸練ミナさん。お野菜、植物がかわいくって、かわいくってたまんない。って方です。
そのご縁が会って、今回シドニーでも重ね煮を広めるため、長野県は安曇野まで修行に行ってきましたー!
ところで、重ね煮ってどんな物かご存知でしょうか。
お鍋の中に、お野菜をレイヤー(層)に重ね、ほんの少しの塩をふり、野菜の水分だけで蒸し煮にし、野菜の旨味を最大限に引き出す調理法です。

この重ねる順番に秘訣があります。
基本の重ね煮の材料は、にんじん、タマネギ、きのこ。この3種です。
にんじんは地表から下に向かってぐんぐん伸びて行く根菜です。 タマネギは地表近くに留まり大きく丸くなる。 きのこは地表近くに生えて上に伸びてゆく食物(菌)です。
お鍋の中に、上から にんじん タマネギ きのこ の順番になるようにレイヤーにします。
そうすると、きのこの上に伸びる力、にんじんの下に伸びる力、タマネギがバランスをとり、お鍋の中でビックリするくらい美味しい調和(はぁも煮)が生まれるのです。

これを使って、お味噌汁を作るとお出汁入れなくても美味しいお味噌汁になります。 卵を混ぜ込んでオムレツに。 ミンチと合わせてハンバーグに。 お豆腐と合わせると麻婆豆腐に。
いろんなお料理に使い回せる万能重ね煮なのです。

重ね煮のキッシュ、サラダ、スプーンブレッド
私がこの重ね煮がすばらしい!と心から涙したのは、重ね煮が美味しいからだけではありません。
そこには食べ物、生きとし生けるもの全てに対する感謝の気持ちがいっぱい詰った料理法だったからです。
お野菜の皮はむかずに、丸ごといただく。 なるべくゴミが出ないように、お鍋や、すり鉢に残ったこびりつきまで美味しくいただく工夫。 洗物のお水が少しでキレイになるような工夫。
そして何よりも、お野菜やお鍋に「ありがとうね。」の気持ちと言葉をかけながら調理するそのこころ。

夕べ、重ね煮のテキストを読み返していたら、大きく書いてありました。
食べ物とは、 感謝の心で喜びがあふれているもの。
こころの悲しみが癒えるもの。
苦しみを乗り越えて、プラス思考になる力があるもの。
身体を養い、元気になるもの。
こころを豊かにするもの。
相手に幸せをもたらすもの。
こんな、愛情がいっぱいの調理法だから「やってみたい!」って思ったのです。
シドニーでも、重ね煮レッスン 始まりますよー!

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